警備員になるための条件や資格とは?詳しくご紹介

警備員といえば施設などで事件や事故の発生を未然に防ぎ、発生した場合の対応をする役割があります。いざというときにとっさの判断や対応が求められるため、警備員になるためにはいくつかの条件が存在していることをご存知でしょうか。そこで今回は警備員になるためにクリアしなければならない条件や、資格の有無などについてご紹介いたします。

1. 年齢や精神状態

警備員の仕事の条件として、年齢制限が設けられています。正確には下限が設定されていることになり、18歳未満の方に関しては警備員として働けないと、「警備業法」という法律によって定められているのです。そのためいかなる理由があったとしても、18歳未満で警備員にはなれません。ただし上限は設定されていないため、高齢になったとしても警備員として活躍できます。実際に60代の方も警備業務をされています。

警備というと屈強な人でなければならないというイメージから、高齢では意味がないのではと思われるかもしれません。しかし実際にはめったにトラブルは発生せず、なにより人手不足という問題により高齢者を雇うケースが多いのが現状です。

また本人の精神状態も条件に含まれます。心身の障害があると国家公安委員会規則で定めるものに関しては、精神状態が警備をするに値しないとみなされるのです。警備は重労働ではありませんが、精神力を求められる職種のため、心身の障害があると業務に支障をきたしてしまいます。またアルコールなどの中毒者に関しても同様に、警備業務に適さないとみなされ警備員にはなれません。

2. 犯罪歴の有無

警備をするものは、清廉潔白でなければなりません。これは警察官などの公務員と同じで、本人に犯罪歴がある場合、警備するものとして適正ではない判断による条件となります。実際のところこれまで犯罪歴がないからといって、このさきも罪を犯すことはないとはいい切れません。しかし過去に犯罪歴があるかないかという部分は、確率論からいっても重要視すべき部分であることは明らかです。雇用契約を結ぶうえで少なからず企業側も、その人となりから問題のない方であると判断します。そのため明確な問題があってはならないのは、当然ともいえるでしょう。

ただし過去に犯罪歴がひとつでもあった場合は、決して警備員になれないわけではないのです。たとえば禁錮刑以上の刑に処されたことがあった場合に、その執行が終わったあるいは執行を受けなくてもよいとなった日から起算して、五年を経過していれば警備員になるための条件を満たせます。

また警備業務を過去に行った際に警備業法に関して違反した場合に関しても、五年がボーダーラインとなります。もちろん五年が経過しており現在は条件をクリアしていたとしても、犯罪歴や違反歴は消えるわけではありません。そのため条件を満たしたとしても、雇用契約締結には至らないケースもあることでしょう。つまり過去に犯罪歴がなければ警備員になるための条件として、犯罪歴に関する部分に関してはクリアとなります。

3. 必要となる資格

警備員になるためには警備関連の資格を有していなければならない印象をもたれている方も、多いかもしれません。しかし警備員になるために必須となる資格は、存在しないのです。そのため警備員になるための条件さえクリアしていれば、資格なしで警備員になれます。ただし警備関連の資格自体は数多く存在しており、その資格を有しているものが最低でもひとり以上必要となる現場は多く存在します。そういった業務につくためには、資格を有していたほうが有利であることは確かです。警備の仕事を長く続けていくつもりがあれば、資格は取得しておくに越したことはないでしょう。

取得するのであれば、『警備業務検定』はマストです。警備員の国家資格のことで、以前は警備員検定という名称でした。以下の6種類が存在しており、それぞれ1級と2級があります。

  • 施設警備業務
  • 交通誘導警備業務
  • 雑踏警備業務
  • 貴重品運搬警備業務
  • 核燃料物質等危険物運搬警備業務
  • 空港保安警備業務

上記の6種類ですが、2級に関しては実務経験など取得要件が一切ありません。しっかりと勉強をすればだれでも取得可能であるのです。1級に関しては2級を取得しているだけでなく、実務経験1年以上である現職警備員という条件があります。そのため実務経験が1年以上あったとしても、現職でなければ取得できない点が注意点といえるでしょう。

4. 警備員に向いている人

警備員に向いている人ですが、観察力や注意力の高い方は向いているといえるでしょう。警備をするうえでは、事故や事件などのトラブルを未然に防ぐことも重要なので、観察力はそういった面で発揮できます。また真面目であることは前提です。警備業務は基本的に作業のような側面をもちあわせているので、真面目な方であれば同じことの繰り返しであっても、油断することなく真摯に取り組めることでしょう。体格が大きい方や、格闘技などのスキルをおもちでしたらそれに越したことはありません。これらの特徴にあてはまるものがある方であれば、警備の仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

5. まとめ

警備員にはなるための条件が設けられていますので、最低限その条件をクリアしている必要があります。資格に関しては必須ではないものの、いかなる現場においても警備につくためには取得しておくことがおすすめです。「株式会社A.R.S.警備保障」では、警備員になりたい方を募集しております。条件をクリアしているかどうかも含めて、ぜひともお気軽にお問い合わせください。