警備の具体的な仕事内容とは?業務内容を詳しくご紹介

警備員として働くことをお考えの方もいるかもしれませんが、まず気になるのが仕事内容ではないでしょうか。警備といっても幅広く危険がつきまとい、イメージと仕事内容が異なる可能性もあります。そこで今回は警備における、代表的な4つの分類の仕事内容についてご紹介しましょう。

1. 施設警備業務

まず代表的な警備のひとつが、『施設警備』です。ショッピングモールなどの商業施設をはじめ、雑居ビルなどが対象となります。目的はその施設の安全を守ることで、守るべき対象には建物や人も含まれます。施設警備の主な仕事内容は、以下の4点です。

1-1. 出入り管理

施設には数多くの人やものが出入りします。そのなかに不審者や不審物が紛れていては安全ではなくなってしまいますので、それらに異常がないかの管理をする業務です。入口付近で立哨(りっしょう)と呼ばれる立った状態で行う警備や、警備室で入退館の管理を行うこともあります。

1-2. 施設巡回

施設の館内や敷地内を巡回するのも、重要な業務のひとつです。不審な行動をしている人物がいないかのチェックや、建物に対する異常がないかを目視によって行います。また巡回をしていることそのものにも、犯罪などを未然に防ぐ効果があります。

1-3. 防災センター勤務

施設の規模によって有無が異なりますが、大規模な施設の場合防災センターが設けられていることでしょう。その場合、防災センターを施設警備の拠点として、警備業務を行います。警報や感知器などのアラートを集約していますので、施設内で発生した異常をすぐに察知する役割があるのです。

1-4. 待機

待機も立派な警備の業務です。待機中はとくにやることはありませんが、施設警備は何人もの警備員が交代で行うので交代まで仮眠をとることもあります。また緊急事態が発生した際の対応も含まれているのです。

2. 交通誘導警備業務

交通誘導警備には大きくわけて2種類の業務があります。いずれも多くの人や車が行き交う場所での業務となりますので、正しい判断力が求められる業務でもあるのです。

2-1. 交通整理

工事現場や駐車場が主な現場となり、車両の交通整理を行います。工事現場では数多くの重機が頻繁に出入りします。どの車両も大きいので死角も多く、なにもせずに出入りすると通行人との事故を起こす恐れがあるのです。

そこで警備員が立哨することで、安全に出入りできるようにします。また駐車場などの場合は多くの車両が行き交うので、車両事故の発生率が高くなります。車両同士だけでなく、歩行者との接触事故も少なくありません。そこで警備員を配置することによって、整理された交通を維持するのです。

2-2. 雑踏警備

いわゆるイベント会場などでの警備のことをいいます。お祭りやコンサート会場・スポーツ競技の会場は、通常よりも多くの人々が密集します。そういった場所では通路の混雑が予想され、ふとしたきっかけによって将棋倒しのような事故が起きることも考えられるでしょう。人が密集している場での事故は救出なども難しくパニックになりかねないため、そうした事態を避けるために警備員が配置されるのです。

3. 輸送警備業務

輸送警備は現金などの貴重品を輸送する際の警備です。キャッシュレスの時代になりつつある現代ですが、ATMなどで現金を輸送する場面はいまだにあります。宝石店などの貴金属を取り扱う場所においても同様です。車などによって実際輸送されるわけですが、その輸送中が狙われやすい危険な状態となっています。過去にも実際に現金輸送車襲撃事件が国内において発生しているので、警備は不可欠といえるでしょう。

現金などの貴重品の輸送は安全面を考慮し、基本的には決まった時間に決まったルートで行われることがほとんどです。一方でその決まった流れが、狙われやすいポイントでもあるのです。しかしランダムにするのはあまり現実的ではないため、流れは変えずに襲撃に備えるというスタイルが現在の主流となっています。

警備員は最低でも2名体制で業務にあたります。常に警棒を所持し、襲撃者からの攻撃に備えるのです。また普段から護身術などの警備スキル向上を心がけており、体術スキルの高いスタッフが警備を行います。事件は頻繁に発生するものではないものの、だからこそ普段から常に神経を張りつめておく必要があり、精神的にも過酷です。

4. 身辺警備業務

いわゆるボディガードのことです。首相や大統領をはじめとする要人の身辺警護を行うのが、主な仕事内容となります。警備対象となる人物の命と財産を守るのが、警備の目的です。身辺を常にチェックし危険が迫らないようにガードしつつ、万が一危険な事態が発生した際には身を挺してその危険を排除します。

また実際に警備対象となるのは、要人ばかりとは限りません。ストーカーによる被害に苦しまれている方や、不審者が発生したエリアで登下校をする小学生なども対象となることがあります。いずれの場合も本人では危険を回避しにくい場合に、その代わりとして警備を行うのです。どのような形で危険が迫ってくるのかわからないため、あらゆるケースを想定しつつ警備を行い戦略性なども求められます。

5. まとめ

警備には大きくわけて4つの分類があるので、仕事内容に関してもそれぞれで異なります。警備の仕事をお考えの方は、まずどの分類の仕事を希望するのか明確にするとよいでしょう。決して楽ではありませんが、正義感の強い方におすすめの仕事です。希望される方は「株式会社A.R.S.警備保障」まで、ぜひともお気軽にお問い合わせください。